良かったやん

事の始まりは「イッチくんってかっこいいね」って一言
これでその子がワイのことを好きだと思い込、またワイも好きになった

バイト先の先輩だったんだが、それから常に意識するようになった
ワイの手伝いをしてくれただけで「ああ、やっぱ好きなんやな」と確信を得た

逆に何で両思いやとストーカーするんや？
付き合ってる相手をストーキングする奴ってそうそうおらんやろ

ただいま
犯罪者じゃないよ

それからその子のことが気になって付け回すようになった
相手も自分のことが好きだからいいよな、と思ってた
その子の自宅を特定した後、休日は何をしてるのか張り込んで、
趣味などを特定しデートに誘おうとか妄想してた

なんで好意のある相手の家を特定すんねん
聞く以外の発想出るのガイジやぞ

厳重注意で済んだんか？

彼女の調査をし続けてたある日、玄関の鍵を閉め忘れてるのを発見したワイは、
急いで彼女の元へ走って「カギ締め忘れてない？」と指摘した
「え、イッチくん？！なんでここにいるの」と驚かれた、当然である

ワイ「たまたま通りがかったんだよｗそれより鍵！」
彼女「え、あ、うん・・・ありがとう。じゃあね」

彼女の顔は明らかに引きつっていたので多分このときからバレてたのかも

こういうことがあるからお世辞って諸刃の剣よな

それからというもの、バイト先での彼女の態度がよそよそしくなった気がした
でもワイは「照れてるのかな？ｗ」とか思いつつラブラブバイト生活を満喫
もちろん調査も続け、何度か鉢合わせたりもした
その時は「あれ、また偶然だねｗ」とかはぐらかしてたけど顔はひきつり倒してた

そして、ついにその時が訪れる。
いつものように彼女の調査をしていたがある日、共有ポストが空いてるのが目に止まった。
「これはいけない！」とワイの純心な正義感が危険信号
そそくさとポストを閉じに行ったがやはり男ワイ、中身が気になる。
「寮思い出しいいよなｗ」と言い訳し、中身を物色していたとき、彼女が現れた

あんまり聞いてる人いなさそうだし需要ない？
なさそうならやめる

聞いてるで
両思いやと思い込んでのめったんか

んー、じゃあ続けるか

警察がどういう説得で目を覚まさせたのか気になる

ワイがポストを物色してるところに現れた彼女
軽蔑とも恐怖とも取れる表情をしていた
彼女「ワイくん、何してるの？！」
ワイ「いや、ポスト空いてるな〜ってｗ」
彼女「前から思ってたんだけどさ、ストーカーしてるよね？」
ワイ「え、いやそんなんじゃないって！」
彼女「これ以上つきまとわないで！」

これが２年目の出来事
そしてバイト先に報告され、ワイは首となる

それからというもの、「きっと悪い男に騙されてるんだ！」と
作為を感受したワイは彼女を守りワイと結ばれるため本格的ストーカーとなる。

ニート状態になり暇ができたワイは、四六時中その子の行動を監視。
たまに出くわしたら走って逃げられたが「悪い男のせいだ・・・！」と憎しみがました

ワイの正義と愛の心がその男を許せなかった

書きだめじゃなくて今書いてるから質問とかは後で答える

そんな正義のストーカーも時が満ち、ついに裁きが訪れる
いきなりひとりでにスマホが鳴って驚くワイ「なんでいきなり携帯が？！」
と慌てふためきとりあえず出た。

「もしもし、イッチさんの携帯電話でお間違い無いでしょうか？
こちらOO警察署の江藤と申しますが」

ワイの心臓にいくつものクギが刺さったような痛みが走った

好き同士なら尾行してもいいって思考がそもそもヤバいやろ

「あひぃっ？ははははい、なんで↑す↓かぁ？！」
必死に落ち着こうとしたものの、ワイの鼓動の勢いは増すばかり

警察「イッチさん、あなたにストーカーの被害報告が出てましてね」
ワイ「はぁ・・・もしかしてヒラリちゃんから・・・？」
警察「はい、そうなんで」
ワイ「ヒラリちゃんは悪い男に騙されてるんです！助けてあげてください！」

食い気味に話を遮り、正義のストーカーワイの叫びが止まらず
このあと３分程度支離滅裂な主張を繰り広げる

こんなフィクションみたいな典型的なのいるんだな

警察署からストーカー本人に電話なんて行くか？

近づかないように警告されて誓約書サインさせるパターンやな

警察「イッチさん、あなたにストーカーの被害報告が出てましてね」
ワイ「はぁ・・・もしかしてヒラリちゃんから・・・？」
警察「はい、そうなんで」
ワイ「ヒラリちゃんは悪い男に騙されてるんです！助けてあげてください！」

この最後の文自覚してないストーカーが言いそうな言葉で草
こりゃ悪質やなイッチ

ストーカー2人目沸いてるやん

警察「ちょっと言ってる事がよくわからないんで、一度対面でお話を聞かせてもらいます。
今どこですか？」
ワイ「〜（ワイの住所）ですが」

警察到着

警察「警察です。ワイさんお話効かせてもらえますか？」
ワイ「ヒラリちゃんはワイのことが好きでワイと両思いなのに急に態度がおかしくなって〜！」
こんな話を数分間マシンガン

警察「なにか証拠は？」
ワイ「いや、証拠は・・・」
警察「とにかく、ストーカーの相談が出てますので今後、近寄ったり連絡したりしないでください」
警察「この誓約書にサインしていただけますか？」

誓約書の内容は、大まかにこうだった
１．自宅付近や本人に近寄らない
２．連絡を取らない
３．最後にサインと指紋（があったような？）

警察に色々説得や身の上話しの相談をしたり、ヒラリちゃんへの
思いを語って久々に親以外の前で号泣した。
警察が帰った後もずっと泣いてた。

これが４年目

とりあえずもう女と絡むな
こういう奴は優しくされたりしたらすぐ好きになって勘違いするやつや
下手したら殺人起こしそうで怖いからな
イッチは童貞やと思うが、今後も女性と絡まずずっと童貞でいろ、その方が日本も平和や

ヒラリちゃんで何万回とオナニーしてそう

ヒラリちゃん今も好き？

そして５年目、ワイは限界を突破してしまう・・・。
それ以降、３ヶ月ほど大人しくしていたワイ。
だが、ふつふつと「やはり悪い男に騙されてる・・・」と正義と憎悪が溢れ出る
「ヒラリちゃんの身に危険があってはいけない！」と警告を無視し、ワイは蛮勇な戦士と化した

それからはSNSを探し当て自作ツールで常に監視
いくつもの自演アカウントから忍び寄り、３つ目のアカウントで親密になることに成功
そこから話を聞き出し、投稿内容などから今のバイト先を特定

イッチちょろ過ぎるやろ

気持ち分かるわ
格好いいとか言われたら好きになってしまう
女は安易に言うべきじゃない